日記本

日記本

はてなブログで今、日記についての特集みたいなのを見て、私もそんなに読んではいませんが、日記本って結構好きなジャンルの本なのかもと思いました。

日記本

 

 

オーケンののほほん日記

"オーケン”とは筋肉少女帯大槻ケンヂさんのことです。

今、私と同じくらいのアラサーの人はそんなに知らなさそうですが、この本にどうやって出会ったかというと、母が大槻ケンヂさんの書くエッセイが好きで(筋肉少女帯には興味がない)、元々家にあったからです。

 

そのため、大槻ケンヂさんのエッセイ本が10冊くらいあり、正確には覚えてないけど、私が10代くらいの頃から読んでいます。

 

その中で、なぜか一番好きなのが「のほほん日記」シリーズです。実際は全然のほほんとしていませんが、のほほんを目指している感じです。

私は超常現象も格闘技も興味はないし、その頃の芸能人やテレビもイマイチ分からないし、大槻さんが見る映画や本はすごくマニアックで知らないものだらけ(でも、たまに知っていることがあるとうれしい)。

など、分からないことが割とあります。おそらく万人受けではないです。自分でもなんで好きで面白いと感じるのか、よく分かりません。

でも魅力がある日記本です。

 

 

オーケンののほほん日記」1992-1995

帰り際TVぴあの当コラム担当の方に「大槻さん、素晴らしい日記期待してます」と言われた。素晴らしい日記とははたしてどんな日記だ?

とあります。確かに、素晴らしい日記とはどんなものかなと私も思いました。なんかたまにこういう文章が私のツボにはまって、クスッとしてしまいます。

 

大槻さんが少し暗いところ、バンドとの色々、失踪マネージャー、宿無し君、躁鬱病の御主人とか、色んな人が出てきて、何となく心が楽になる気がします。

 

 

 

オーケンののほほん日記 ソリッド」1995-1998

上の日記本の続きですが、高校時代と浪人生時代の日記もあります。載せる勇気がすごいです。

 

シャーロックホームズにハマっていたようで、その感想やツッコミが特に面白いです。

 

大槻さんの不思議なところは、高校生ぐらいまでは女の子と全然話せない感じなのに、いきなり?彼女ができたり、ロッカーになったりとイケイケになったことです。何があったのかといつも思います。

 

 

 

二十歳の原点

最近読んでいる本。

私が暗くて、しにたいとか色々考えてネットで調べたりしたときに知ったのだと思います(20代前半くらいの頃かな)。雑誌やテレビやSNSで紹介されてるのとか見たことないです。

だから、この本を知っているということは、暗い気持ちについてネットで調べたことがある人なんだろうなと思います。

 

この本は、世に出す目的もなく書かれている、本当に個人的な、究極の日記本だと思います。内容もすごいし、名前は変えているみたいですが、周りの人のよくない面や、普通人には言えないような考え事、知られたら恥ずかしいこととかも書かれていて、今の時代だったら絶対に出版できていないと思います。

 

二十歳の原点序章」はBOOKOFFで売っていたので買いました。「二十歳の原点」は図書館で借りました。

はじめから暗いけど、どんどん暗くなっていきます。

あと、この本も学生運動とか機動隊とか、よく分からないことが結構出てきます。

 

生きることは苦しい。ほんの一瞬でも立ちどまり、自らの思考を怠惰の中へおしやれば、たちまちあらゆる混沌がどっと押しよせてくる。思考を停止させぬこと。

どうしてみんな生きているのか不思議です。そんなにみんなは強いのでしょうか。私が弱いだけなのでしょうか。

 

後半は牧野さんも山のことも全然書いてなくて。牧野さんがどんな人なのか気になる。

どこかに"someone"を求めていた印象。恥ずかしいけど、すごく共感できました。

 

本の巻末には、父親の手記が載っていました。

亡くなった後に、日記を見つけて読んだら「そこには自分の知らない娘がいて―――」みたいなことが書いてあって、それはそうだなと。

 

 

共通点

上の日記の共通点は

  • (時代の違いとかで)よく分からないことが多い
  • 暗い面が見える
  • 赤裸々な日記

なことかなと思います。よく分からないことが多いのに魅力的に思えるのは、やっぱり文章力があるから?

 

暗い面が見える

”死にたい”と”死ぬのが怖い”で暗い面と言っても違うのですが、共通点だと思います。普通だけど、病んでたり、それに対してもがいてたりしているのが、好きなのかな。

 

日記だから、毎日考え方や意志が変わっているのが分かりやすいし(ほとんどの人がそうだと思いますが、私も日々考え方やメンタルが違うから)、それに対してのちょっとした行動も日々書いてあるから、そういうのが魅力なのかな。

 

他人の日々の波を感じられること。

 

 

 

チクタク食卓

この前図書館で借りた雑誌「CREA」に、日記についての記事があって、その日記本の紹介の中に「チクタク食卓」があったので、確かにこれも日記本だと気づきました。

 

この本を初めて読んだのは覚えていませんが、図書館でたまたま見つけて借りて読みました。それから、また最近になり読みたくなったので借りてました。

 

日々のごはんの写真があり、それに出来事やレシピのメモがちょろっと書いてある感じです。

上の日記本とは違って、こっちの方がのほほんとした印象です。

おいしそうだなーと思いながら、パラパラと眺めるように見てました。

料理を仕事にしている人が本当に食べてる日々の料理が覗けるのがよいです。

 

 

 

私と日記

処分とリセット癖

日記は書いては処分してとを繰り返していました。

昔は特に暗い内容を書くことが多くて、それを読み返すとその忘れていた暗い気持ちやイヤな出来事もよみがえってくるのが苦手でした。

でも、今は少し後悔しています。20代前半くらいの暗ーい日記を読みたいと思ったりします。

 

あと、リセット癖もひどくて処分する行為がスッキリするし、もし自分が死んだときに日記を見られたら恥ずかしいとか突然考えてしまったり。もう死んでるから関係ないのだけど‥

 

 

アプリとブログ

ここ数カ月は、スマホの日記アプリに打ち込んでいます。

今そのデータを削除しようとは思ってないけど、いつか削除するのか、読み返してみるのか、打ち込んでそのままなのか、どうなるのかな。

 

このブログも今はほぼ日記みたいなもので、たまに過去の記事を見て「懐かしいな、変わってないな、そんなことあったな、なんでこんなに病んでたんだろう、どうでもいいな」とか色んな気持ちが湧いてきます。